Integral Security Reportインテグラル セキュリティ レポート
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2026-r22dc59b3製造最終確認 2026-10-14 17:48

ハリマ化成グループ米国子会社へのランサムウェア攻撃(従業員14名の個人情報漏えいの可能性)

公表日

ハリマ化成グループ株式会社
調査中ランサムウェア不正アクセス

ハリマ化成グループのアメリカにある子会社2社がランサムウェア会社のパソコンやサーバーのデータを勝手に暗号化(鍵をかけて読めない状態に)し、「元に戻してほしければお金を払え」と要求するマルウェアです。データが使えなくなるため、受注・出荷・診療などの業務そのものが何日も止まることがあります。攻撃を受け、退職者を含む従業員14名の個人情報が外に漏れた可能性があります。事業への影響はなかったと発表されています。

対象者は?

ハリマ化成グループの従業員(退職者を含む)14名です。漏れた可能性がある情報の具体的な項目は、公表資料には書かれていません。国内事業への影響はなかったと発表されています。

対象者への個別の連絡方法や問い合わせ窓口は、まだ発表されていません。詳しくは公式のお知らせをご確認ください。

何が起きたのか

2026年2月3日に、アメリカにある子会社のHarima USA, Inc.とHarimatec Inc.が、ランサムウェア会社のパソコンやサーバーのデータを勝手に暗号化(鍵をかけて読めない状態に)し、「元に戻してほしければお金を払え」と要求するマルウェアです。データが使えなくなるため、受注・出荷・診療などの業務そのものが何日も止まることがあります。という身代金を要求するタイプのコンピューターウイルスによる攻撃を受けました。同じ日に、子会社の社内システムへの不正アクセス使う権限のない人が、他人のIDやパスワード、システムの弱点を使って、サービスやサーバーに入り込むことです。日本では「不正アクセス禁止法」で禁止されている犯罪です。により、退職者を含む従業員14名の個人情報が外に漏れた可能性があることが確認されました。ハリマ化成グループは2月13日にこの内容を発表しました。発表の時点では、この個人情報が悪用されたことは確認されていません。システムの障害は一時的で、最新のセキュリティ対策をとったうえで復旧しました。

なぜ起きたのか・なぜ広がったのか

攻撃の入り口や使われた弱点、攻撃したグループについては、まだ発表されていません。子会社のシステムは、日本の本社や国内グループ会社のシステムとつながっていませんでした。そのため、国内の事業には影響がなかったと説明されています。

いまの状況2026-02-13 時点続報待ち

2026年2月13日の時点で、外部の専門家と協力して、詳しい状況や被害の範囲を調査しています。警察に相談し、個人情報保護委員会にも報告しています。今後は、グループ全体で情報セキュリティの体制を強化し、不正アクセス使う権限のない人が、他人のIDやパスワード、システムの弱点を使って、サービスやサーバーに入り込むことです。日本では「不正アクセス禁止法」で禁止されている犯罪です。を防ぐための追加の対策を進めるとしています。続報は、新しい事実が分かり次第、報告するとされています。

企業として考えたいこと

あなたの会社の海外の子会社や拠点は、本社や国内のシステムとどのようにつながっていて、そこにどんな従業員情報が保管されているでしょうか。

技術的な要約

ハリマ化成グループは2026年2月13日、米国連結子会社Harima USA, Inc.およびHarimatec Inc.が不正アクセス(ランサムウェア攻撃)を受けたと公表した。2026年2月3日に、子会社の社内システムへの不正アクセスにより、退職者を含む従業員14名の個人情報が外部に漏えいした可能性を確認した。公表時点で当該個人情報の不正利用等は確認されていない。システム障害は一時的で、最新のセキュリティ対策を講じたうえで復旧済みであり、生産体制を含む子会社の事業活動や国内事業への影響はなかったとしている。外部専門家と連携して詳細な被害範囲と影響範囲を調査中で、警察に相談し個人情報保護委員会に報告している。

公開情報が限られている点について
公開情報は2026-02-13の第1報のみで、侵入経路・脆弱性・攻撃グループ・金銭影響・続報は公表されていない。このため timeline 8件は同一内容の分割を含み、sources は渡された4件のみ。
侵入
—
被害発生
2026-02-03
検知
2026-02-03
第1報公表
2026-02-13
最新続報
2026-02-13
侵入 → 検知
—
侵入日が非公表
検知 → 公表
10日
データ(上限)
14人
確定 —
波及先
0

攻撃の分類

侵入口
不明
公表資料では「子会社の社内システムへの不正アクセス(ランサムウェア攻撃)」とのみ記載され、侵入経路は公表されていない。
脆弱性
CVE 非公表不明
悪用された脆弱性や製品は公表されていない。
攻撃者
特定・主張なし
ATT&CK

影響

業務停止
あり 不正アクセスによるシステム障害は一時的で、最新のセキュリティ対策を講じたうえで復旧済み。生産システムを含む子会社の事業活動への影響はなかったとしている。
期間:一時的(具体的な期間は非公表)
データ
おそれ上限 14確定 —人
従業員情報
退職者を含む従業員14名の個人情報が漏えいした可能性。漏えい項目の詳細は公表資料に記載がない。不正利用等は公表時点で未確認。詳細は調査中。
波及先
0
金銭影響
—
サプライチェーン
子会社の社内システムは親会社および国内グループ会社のシステムと接続されておらず、国内事業への影響はなかったとしている。

時系列

  1. 2026-02-03
    米国連結子会社Harima USA, Inc.およびHarimatec Inc.にランサムウェア攻撃があったと報じられた。3
  2. 2026-02-03
    子会社の社内システムへの不正アクセスにより、退職者を含む従業員14名の個人情報が外部に漏えいした可能性を確認した。124
  3. 2026-02-13
    不正アクセスによるシステム障害は一時的で、最新のセキュリティ対策を講じたうえで復旧済みと公表した。124
  4. 2026-02-13
    子会社の社内システムは国内のシステムと接続されておらず、国内事業への影響はないと公表した。124
  5. 2026-02-13
    警察に相談し、個人情報保護委員会へ報告した旨を公表した。124
  6. 2026-02-13
    ハリマ化成グループが米国子会社でのランサムウェア被害の発生を公表(第1報)。不正利用等は未確認、外部専門家と連携して調査継続中とした。1234
  7. 2026-02-13
    外部専門家と連携し、グループ全体の情報セキュリティ体制の強化と不正アクセス防止の追加対策を進める方針を示した。124
  8. 2026-02-25
    ScanNetSecurityがハリマ化成グループ米国子会社へのランサムウェア攻撃を報道した。3

技術解説

公表された内容の整理 事実

ハリマ化成グループは2026年2月13日、米国連結子会社のHarima USA, Inc.とHarimatec Inc.が不正アクセス(ランサムウェア攻撃)を受け、一部従業員の個人情報が漏えいした可能性があると公表した。2026年2月3日に、子会社の社内システムへの不正アクセスにより、退職者を含む従業員14名の個人情報が外部に漏えいした可能性を確認したとしている。14名は「可能性」のある人数であり、流出が確定した件数は示されていない。公表時点では、当該個人情報の不正利用等は確認されていない。ScanNetSecurityは、2月3日に米国子会社へのランサムウェア攻撃があったと報じている。

事業への影響と対応状況 事実

公表によると、不正アクセスによるシステム障害は一時的なもので、最新のセキュリティ対策を講じたうえで復旧済みである。生産システムを含む子会社の事業活動への影響はなかったとしている。子会社の社内システムは同社および国内グループ会社のシステムと接続されておらず、国内事業への影響もなかったと説明している。外部専門家と連携して詳細な状況、被害範囲、影響範囲を調査中で、警察に相談し、個人情報保護委員会へ報告している。今後は外部専門家と連携し、グループ全体の情報セキュリティ体制の強化と不正アクセス防止の追加対策を進める方針である。

ネットワーク分離の効果と、残る不確実性(解釈) 解釈

公表された範囲から読み取れるのは、子会社の社内システムが国内のシステムと接続されていなかったことで、被害が米国子会社に限られたという構図である。これは、拠点間の接続を絞る設計が被害の波及を抑えうることを示す一例といえる。一方、侵入経路、悪用された脆弱性、攻撃グループ、暗号化の範囲、漏えい項目は公表されていない。そのため、14名という人数が最終的な被害規模なのか、調査の途中経過なのかは現時点で判断できない。第1報として事実と影響の限定を明確に伝えた点は、公表の姿勢として評価できる。続報で調査結果が示されるかが焦点になる。

海外子会社のリスク管理という観点(解釈) 解釈

本件は、海外の連結子会社が標的となった事案として捉えられる。国内本社が無事でも、海外拠点の従業員情報が漏えいする可能性がある以上、個人情報保護の責任は拠点単位では完結しない。公表では、グループ全体の情報セキュリティ体制を強化する方針が示されており、子会社を含めた統制の見直しが課題として意識されていると読める。ただし、現地での監視体制、バックアップ、権限管理の実態は公表されていない。そのため、本件から一般化できるのは、拠点分離と並行して、各拠点で検知と復旧を自律的に行える体制が必要になるという点にとどまる。

対応

封じ込め
システム障害は一時的で、最新のセキュリティ対策を講じたうえで復旧済み。外部専門家と連携し、詳細な状況、被害範囲、影響範囲を調査中。
公表の仕方
2026年2月13日に日本語・英語でお知らせを公表。追加の事実が判明すれば速やかに報告するとしている。
当局対応
  • 警察に相談
  • 個人情報保護委員会に報告

教訓と対策

教訓具体的な対策
海外子会社と本社のネットワークを分離しておくと、被害の波及を抑えられる可能性がある。拠点間の接続を必要最小限の通信に絞り、許可リスト方式のファイアウォール規則で管理する。拠点間VPNやAD信頼関係の有無を棚卸しし、四半期ごとに通信経路図を更新する。
ランサムウェア被害では、システムの復旧と個人情報漏えいの有無の調査は別々に進める必要がある。復旧作業の前にディスクイメージとログを保全する。外部持ち出しの痕跡をプロキシやファイアウォールのログ、EDRのテレメトリで確認できるよう、ログを90日以上保管する。
従業員情報は、退職者の分も含めて保有範囲を把握しておく必要がある。人事・給与データの保管場所を台帳化し、保持期間を定める。期間を過ぎた退職者データは削除またはオフライン保管に移し、保管先は暗号化とアクセス制御を適用する。
第1報の段階から、「可能性」の人数と影響の限定範囲を分けて公表すると、読み手が状況を判断しやすい。インシデント対応手順に、公表テンプレート(確認日、可能性のある件数と確定件数、不正利用の有無、事業影響、当局対応、続報予定)を組み込む。多言語での同時公表も訓練に含める。
海外拠点を含むグループ全体で、検知と初動対応の水準をそろえる必要がある。全拠点にEDRを導入し、アラートを本社SOCまたは委託MSSに集約する。拠点ごとの初動連絡先と、法域別の当局報告手順を含めたインシデント対応計画を作り、年1回の机上演習で確認する。

自組織などでの確認項目

  1. 自社の海外子会社や拠点のネットワークは、本社や国内拠点と接続されているか。接続されている場合、どの通信が許可されているか。
  2. 自社が保有する退職者を含む従業員情報は、どのシステムに保管されているか。保持期間と削除ルールは運用されているか。
  3. ランサムウェア被害を受けた場合、復旧とは別に、データが外部へ持ち出されたかを確認できるログやEDRの記録が残っているか。
  4. 海外拠点で個人情報の漏えいが疑われたとき、現地法令と日本の個人情報保護委員会への報告について、誰が何日以内に判断するか決まっているか。

未解明点

  • 侵入経路や悪用された脆弱性は何か。公表資料には記載がない。
  • 漏えいの可能性がある個人情報の具体的な項目(氏名、住所、給与情報など)は何か。公表資料には記載がない。
  • 14名の「可能性」は、調査の結果、確定件数や対象人数の変更につながるか。続報は発表されていない。
  • 攻撃グループの特定や、犯行声明・リークサイトでの掲載の有無はどうか。提供された情報には記載がない。
  • システム障害が続いた具体的な期間や、暗号化の範囲はどうだったか。公表資料には期間の記載がない。

出典

  1. 1
    Harima Chemicals Group, Inc.2026-02-13公式本文確認済
  2. 2
    ハリマ化成グループ株式会社2026-02-13公式本文確認済
  3. 3
  4. 4
    Harima Chemicals Group, Inc.2026-02-13公式本文確認済