日本経済新聞社
日本経済新聞社は2026年10月16日、システム開発に使うクラウドサービスへの不正アクセスで、約183万件の個人情報が漏洩したと発表しまし…
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日本経済新聞社は2026年10月16日、システム開発に使うクラウドサービスへの不正アクセスで、約183万件の個人情報が漏洩したと発表しまし…
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※ 本レポートの収録件数(公表日ベース)であり、国内の発生件数そのものではありません。
収録465件のうち251件。「最終報」が出た事案でも48%は経路が書かれていません。公表から半年以上たった事案でも経路判明は44%で、直近の事案(40%)と大きく変わりません。
読み方上場企業(56件)の経路判明率は39%で、非上場(121件)の49%より低くなっています。開示義務の重い企業ほど侵入経路を書かない傾向がうかがえますが、件数が少なく、上場の有無が不明な事案も多いため、参考値です。
経路が分かっている214件のうち68件が、盗まれた・使い回されたID/パスワードやフィッシングによるものでした。
読み方この33%は、経路が公表された事案だけの割合です。盗まれたIDの悪用は、自社製品の欠陥に触れずに書きやすいため、経路不明の事案まで含めた実像より多めに出ている可能性があります。67件の内訳は、認証情報の窃取・流用が40件、フィッシングが27件です。パスワードの使い回しだけでなく、偽のログイン画面も入口になっています。
ランサムウェアで経路が判明した43件のうち21件が、VPN装置などネットワークの境界にある機器からの侵入でした。警察庁の令和7年の統計でも、ランサムウェアの侵入経路はVPN機器が6割以上でした(被害報告226件)。(出典: 警察庁)
読み方この50%は、経路が公表された42件だけの数字です。ランサムウェア108件のうち66件は経路が書かれていません。公表された分ではVPN・境界機器が21件で最多ですが、認証情報の悪用が8件、委託先経由が7件あります。入口がVPNだけ、とは読めません。
製造55件のうち30件。全体平均(23%)の2.3倍です。警察庁の統計でも、ランサムウェア被害の約4割は製造業でした。(出典: 警察庁)
読み方製造のランサムウェア事案を見ると、約半数が海外子会社・海外拠点に関係していました(米国・ベトナム・タイ・台湾など)。また30件中26件は侵入経路が公表されていません。「製造業が狙われている」だけでなく、本社から目の届きにくい拠点が入口になっている点に注意が必要です。
読み方調査中の事案は経路が書かれていないのが当然なので、割合から除いています。線が下がっていれば、公表の透明度が上がっていることを意味します。
読み方経路不明には、組織が公表していないものと、公開情報が少ないものの両方が含まれます。出典が10件以上の事案では経路判明が57%、3件未満では37%です。
経路が判明した177件の内訳 ↓
アカウントの悪用66件・37%
外から見える入口83件・47%
委託先・外部サービス26件・15%
その他2件・1%
読み方経路が公表された事案だけの内訳です。「IDが不正に使われた」は自社の欠陥に触れずに公表しやすい一方、自社機器の脆弱性は公表されにくいため、アカウントの悪用が多めに出ている可能性があります。
| 業種 | ランサムウェア | 認証情報悪用 | サプライチェーン | 脆弱性悪用 | マルウェア感染 | 設定不備 | 紛失・誤送付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 全体465件 | 23% | 19% | 16% | 14% | 7% | 9% | 10% |
| IT/クラウド66件 | 15% | 32% | 33% | 24% | 6% | 9% | 5% |
| 製造55件 | 55% | 15% | 5% | 4% | 5% | 2% | 2% |
| 行政・公共49件 | 2% | 8% | 10% | 4% | — | 16% | 45% |
| 小売・EC47件 | 19% | 9% | 9% | 28% | 11% | 9% | — |
| 教育45件 | 29% | 22% | 9% | 9% | 9% | 18% | 9% |
| 医療・製薬27件 | 11% | 11% | 15% | — | 4% | 7% | 33% |
| 金融・保険22件 | 9% | 36% | 27% | 23% | 5% | 5% | 5% |
| エンタメ・旅行22件 | 5% | 18% | 9% | 18% | 14% | 14% | 14% |
読み方行政・公共の誤送付は、1件あたりの影響件数の中央値が30件で、民間の誤送付(994件)よりずっと小さい事案です。行政機関は小規模な誤送付も公表するため割合が高く出ており、行政のミスが特に多いことを示すものではありません。
停止日数がわかる30件のうち、1日以内に再開したのは11件です。1日以上止まった19件では、中央値13日、最長105日でした。
03 / FOR BUSINESS
01
経路判明分の41%(88件)が、VPN装置・公開サーバ・Webアプリ・管理画面など外から到達できる入口でした。
02
攻撃手法として最も多いのは「正規アカウントの悪用(T1078)」で127件。盗んだID/パスワードでの侵入は、通常のログインと見分けにくくなります。
読み方同じ組織で、手口を変えながら被害が繰り返される例もあります。ある大学では、2026年だけで教職員・学生のメールアカウントがフィッシングで乗っ取られる事案が4回公表され、乗っ取られたアカウントから大量の迷惑メールが送られました。多要素認証の導入は、一部の部署だけでは効果が限られます。
03
他組織への波及の起点になった事案が86件あります。波及先の数がわかる40件では、1件の事故が中央値7組織に広がり、最大はいえらぶGROUPの約17,000組織でした。
04
紛失・誤送付と設定不備は合わせて83件。攻撃がなくても、運用のミスで情報は漏れます。
05
漏えいがあった事案のうち「漏えいしたおそれ」としか言えなかったものが235件で、「漏えいを確認」の117件の約2.0倍です。検知から公表までは中央値5日。短い期間で、どこまで漏れたかを説明する必要があります。
読み方公表資料の中で「ログが残っていなかった」「ログが不足していた」ことに触れている事案が、少なくとも18件ありました。ログがないと、漏えいの範囲を絞れず、対象者全員に「おそれ」として連絡することになります。
04 / FOR YOU
件数は、その種類の情報が漏えい(おそれを含む)した事案の数です。
事案を名乗るメールのリンクを開かない。問い合わせは公式サイトに載っている窓口へ自分からかける
事案を名乗る電話・郵便で、支払いや個人情報を求められても応じない
同じパスワードを使い回しているサービスも含めて変更し、2段階認証を有効にする
入出金の明細を確認する。銀行を名乗る連絡には、通帳やカード裏面の番号へ自分からかけて確認する
利用明細を確認し、身に覚えのない請求はカード会社へ。必要なら再発行する
なりすましの契約・口座開設に注意する。心当たりのない契約の連絡が来たら発行元に確認する
読み方パスワードが暗号化されずに保存されていた(平文)ために、そのまま漏えいした事案もあります。大手の通信・IT企業、大学、自治体でも起きています。ほかのサービスで同じパスワードを使っていると、そのサービスにもログインされるおそれがあります。
05 / EXPLORE
事例をもとにした社内勉強会や、委託先・クラウド構成のセキュリティ確認をご相談いただけます。