ランサムウェアとは何で、被害にあうと何が起きるのか?4つの実例を使って解説
ランサムウェアの被害では、ファイルやデータの暗号化に加えて、データの持ち出しと、公開による脅迫が行われることが多くあります。暗号化の仕組みと、復元できるもの・できないものを、公式発表のある国内4件で読み解きます。
本記事について
2026年10月時点で公開されている資料にもとづいて、ランサムウェアで何が起きるのか、暗号化とは技術的にどういうことか、暗号化されたデータは復元できるのかを解説します。後半では、公式発表のある国内の4件(アスクル、アサヒグループホールディングス、精電舎電子工業、メディカ出版)で、実際に何が起きて、どう復旧したのかを読みます。前半は、気になる疑問から読めるQ&Aで、後半の事例は、同じ6項目で並べています。
ランサムウェアで何をされるのか
ランサムウェアは、「Ransom(身代金)」 と 「Software(ソフトウェア)」 を組み合わせた言葉です。特定のウイルスや脆弱性の名前ではなく、データの暗号化と身代金の要求を組み合わせた攻撃に使われるマルウェア(悪意のあるソフトウェア)の総称です。暗号化をせず、持ち出したデータの公開を予告して金銭を要求する手口も、警察庁が報告しています(後述)。
ランサムウェアの被害は、ファイルが暗号化されて使えなくなることだけではありません。暗号化の前にデータが外部へ持ち出され、公開すると脅されることが多くあります。この手口は二重恐喝と呼ばれ、警察庁は、被害の多くを占めるとしています。
暗号化されたファイルは、攻撃者の鍵がないと、通常は元に戻せません。 戻す手段の中心はバックアップですが、バックアップも攻撃時に暗号化・削除されることが多く、復号ツールがあるのも、特定の種類・版に限られます。復旧には数週間から数か月かかり、実例では、バックアップから戻せた場合でも約2か月かかりました。持ち出されたデータは、復旧しても戻りません。この記事では、気になる疑問から読めるように、Q&Aの形で仕組みを確かめたあと、4つの実例で確かめます。
被害と規模
Q. 被害は、どんなものに分けられるのか?
A. 次の3つに分けて考えると整理できます。
| 被害 | 何が起きるか | 公的機関の記述 |
|---|---|---|
| 暗号化 | サーバーやパソコンのファイル、システムが使えなくなる。業務が止まる | 米国のCISA(サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁)「#StopRansomware Guide」 |
| 持ち出し | 暗号化の前に、データを外部のサーバーなどへ送られる。米国などの共同アドバイザリ(AA24-109A)には、初期侵入から約2時間強でデータを持ち出した例がある | CISA、FBIなど(AA24-109A) |
| 公開の脅迫 | 持ち出したデータを公開すると脅される。専用のサイトに掲載される例がある。暗号化はせず、持ち出しと脅迫だけを行う手口もある | 警察庁(令和7年、令和8年上半期)。用語集は二重恐喝・リークサイト |
3つは、別々に起きます。バックアップから暗号化を元に戻せても、持ち出されたデータは元に戻りません。
Q. ランサムウェアには、どんな種類があるのか?
A. CISAなどのアドバイザリで取り上げられているものに、Akira、Black Basta、LockBit、Royal、Interlockなどがあります。これらは、ランサムウェアの種類(ファミリー)の名前で、種類によって、暗号化の方式や対象が異なります。
Q. 日本では、どのくらい被害が出ているのか?
A. 警察庁の統計と、被害を受けた組織へのアンケートの結果は、次のとおりです。割合は、回答した組織のうちの割合です(回答数は、公表された本文から読み取れません)。
| 項目 | 令和7年(2025年) | 令和8年(2026年)上半期 |
|---|---|---|
| 被害報告件数 | 226件(「依然として高水準で推移」) | 123件(半期として、令和2年下半期以降で最多) |
| 侵入経路がVPN機器 | 6割以上 | 約5割 |
| 復旧に1か月未満だった | 5割強 | 5割弱 |
| 復旧に総額1,000万円以上を要した | 5割を超える | 6割 |
暗号化の仕組み
Q. 暗号化されると、ファイルはどうなるのか?
A. コンピューターのファイルは、0から255までの数(バイト)の並びで、ソフトは、その並びを決められた規則で読んで、文書や画像として表示します。暗号化は、「鍵」と呼ぶ数値を使って、この並びを別の並びに変える処理です。変えた後の並びは、規則どおりに読んでも、文書や画像にならないので、ソフトで開けません。元の並びに戻す(復号する)には、鍵が必要です。
鍵の仕組み:なぜ、攻撃者の鍵がないと戻せないのか
Q. 暗号化されたファイルは、なぜ攻撃者の鍵がないと戻せないのか?
A. 復号に必要な情報が、攻撃者の手元にしかないためです。被害者の機器には、暗号化されたファイルと、保護された鍵しか残りません。保護された鍵を戻せるのは、攻撃者の秘密鍵だけです。
Q. 共通鍵暗号とは?
A. 暗号化と復号に、同じ鍵を使う方式です。処理が速く、大きなファイルの暗号化に向いています。(用語集)
Q. 共通鍵暗号は、なぜ速いのか?
A. 共通鍵暗号は、データを決まった大きさのかたまりに分け、ビットの入れ替えや足し算など、単純な計算を決まった回数だけ繰り返す方式です(ビットは、0か1の1桁)。AESは、多くのCPUに専用の命令があり、ChaCha20は、専用の部品がなくても速く動くように設計されています。一方、公開鍵暗号(RSAなど)は、2,048〜4,096ビットといった巨大な整数のべき乗の計算が必要です。計算量が大きく、一度に暗号化できるデータの大きさにも上限があります。
Q. 公開鍵暗号とは?
A. 暗号化にしか使えない鍵(公開鍵)と、復号にしか使えない鍵(秘密鍵)が別の方式です。公開鍵から秘密鍵は求められないので、公開鍵が知られても、復号はされません。共通鍵暗号に比べて処理が遅く、大量のファイルの暗号化には向きません。
Q. ランサムウェアは、2つの暗号をどう使い分けるのか?
A. ファイルの暗号化には、速い共通鍵暗号を使います。その共通鍵を守るために、公開鍵暗号を使います。
Q. 具体的に、ファイルと鍵には、何が起きるのか?
A. Kudelski Securityが解析したBabuk(2021年にソースコードが流出した種類)では、次の流れです。
- 攻撃者が、公開鍵と秘密鍵の組を作る。秘密鍵は攻撃者の手元に置き、公開鍵だけを、被害者の機器で動かすプログラムに入れておく。
- プログラムは、ファイルごとに新しい鍵を作り、共通鍵暗号で、そのファイルを暗号化する。
- ファイルごとの鍵は、攻撃者の公開鍵を使って保護して、ファイルの末尾に付ける。元の鍵は、使った後に消される(ESXi版の解析)。
Q. 暗号化のあと、被害者の機器には、何が残るのか?
A. 次の表のとおりです。
| 何か | どこにあるか | 復号に使えるか |
|---|---|---|
| 攻撃者の秘密鍵 | 攻撃者の手元だけ | 使える(ただし、被害者は持っていない) |
| 攻撃者の公開鍵 | 被害者の機器で動くプログラムの中 | 使えない(暗号化にしか使えない) |
| ファイルごとの鍵 | 使った後に消される(ESXi版の解析) | (残っていない) |
| 暗号化されたファイルと、末尾の保護された鍵 | 被害者の機器 | 秘密鍵がなければ、使えない |
Q. 復号に必要な秘密鍵は、被害者にどう渡されるのか?
A. 攻撃者の側の建前では、身代金と引き換えに、秘密鍵を使った復号ツールが渡されます。渡される保証があるかどうかは、「復元できるのか」の節で書きます。
Q. 共通鍵暗号だけで、鍵を後から消すのではだめなのか?
A. 理屈の上では、可能です。感染した機器で鍵を作り、攻撃者に送る型は、2017年のIPAの資料にもあります(古い資料で、現在の主流とは限りません)。ただし、攻撃者にとって扱いにくい点があります。次のQで書きます。
Q. なぜ、公開鍵暗号と組み合わせる方式が多いのか?
A. 資料に理由は書かれていません。以下は、本記事の整理です。
- 暗号化は、多数の機器に一斉に、営業時間外などに自動で実行されることがあり、攻撃者が接続して鍵を消したり受け取ったりする前提にしにくくなります(アサヒ「一斉に実行され」、Sophos:実行の83%は営業時間外)。
- 社内のサーバーは、インターネットに出られないことがあり、被害者がネットワークを遮断すると、鍵を送れなくなります。
- 公開鍵と組み合わせると、保護された鍵がファイルの末尾に残るので、数十万の鍵を、送信も管理もせずに済みます。
Q. ランサムウェアの種類によって、方式は違うのか?
A. 方式の名前は違います。アドバイザリによると、Akiraは、ChaCha20(共通鍵暗号)とRSA(公開鍵暗号)、Black Bastaは、ChaCha20とRSA-4096、Interlockは、AESとRSAです。「共通鍵でファイルを暗号化し、その鍵を攻撃者の公開鍵で守る」という構造は共通しています(アドバイザリが方式を書いていない種類もあります)。
上の流れは、Babukという1つの種類の解析にもとづきます。鍵を保護する計算の方法は、種類によって異なります(Babukは鍵交換という方式で共通鍵を導き、RSAを使う種類は、ファイルごとの鍵をRSAで暗号化します)。本記事では、計算の詳細や、復号の実装には触れません。
何が暗号化されるのか
Q. 国内の被害では、何が暗号化されたのか?
A. 公式発表から確認できる範囲では、サーバー上のファイル、業務システム(アスクルの物流システムなど)、バックアップです。アサヒグループホールディングスは、「ネットワークに接続する範囲で起動中の複数のサーバーや一部のパソコン端末のデータが暗号化された」と発表しています。
Q. 暗号化するファイルは、どう選ばれるのか?
A. ContiとLockBit 3.0の解析(Trend Micro、VMware)では、OSが動くために必要なファイル(.exe、.dllなどの実行ファイルや、Windowsのフォルダ)を、暗号化の対象から外す動作が確認されています。ネットワーク上の共有も暗号化します。LockBit 3.0は、対象から外すホスト、ファイル、フォルダ、拡張子を、設定で指定できます。
Q. 他のプログラムが使っているファイルは、どうするのか?
A. そのままでは暗号化できないため、データベースなどのサービスやプロセス(動作中のプログラム)を止めてから暗号化する動作が確認されています(CrowdStrikeのContiの解析、VMwareのLockBit 3.0の解析)。
Q. 仮想マシンも暗号化されるのか?
A. 暗号化する種類があります。仮想マシンは、1台のサーバーの上で複数のサーバーを動かす仕組みで、ディスクが1つのファイルです。暗号化されると、そこで動いていた複数のシステムが同時に止まります。SentinelOneは、2021年のBabukのソースコード流出を元に、ESXi向けの暗号化ツールを作った種類を、10種類確認しています。
Q. 復旧の手段も、狙われるのか?
A. はい。Windowsの「ボリュームシャドウコピー」(以前の状態に戻すための複製)を削除する動作が、Akira、Black Basta、LockBit 3.0、Royalのアドバイザリに書かれています。バックアップを削除・暗号化する動作は、アスクルの公式発表にもあります(事例1)。
Q. ファイルの全部が暗号化されるのか?
A. 種類によって違います。ファイルの全体を暗号化する種類のほか、一部だけを暗号化する種類(RoyalやAkira)があります。一部だけでも、ファイルは元のソフトで開けなくなります。方式の比較は、補足資料の表にまとめました。
攻撃の流れと時間
Q. 暗号化までに、攻撃は、どんな順で進むのか?
A. 暗号化は、攻撃の最後の段階です。公式発表に書かれた内容を、段階ごとに並べると、次のようになります。
| 段階 | 何が起きるか | 公式発表の記述の例 |
|---|---|---|
| 侵入 | 盗まれた認証情報でのログイン、脆弱性の悪用など | 精電舎電子工業「第三者がVPNから社内ネットワークに侵入しました」、アスクル「例外的に多要素認証を適用していなかった業務委託先に対して付与していた管理者アカウントのIDとパスワードが…不正利用された」 |
| 権限の拡大 | 認証情報を集め、管理者の権限を得る | アサヒ「パスワードの脆弱性をついて管理者権限を奪取」 |
| 防御の無効化 | 監視ソフトの停止、バックアップの削除 | アスクル「EDR等の脆弱性対策ソフトを無効化した」、「バックアップファイルの削除も同時に行われた」 |
| 持ち出し | データを外部に送る | 精電舎電子工業「アクティブディレクトリ サーバ上のデータが外部へ転送されたと判断しております」 |
| 暗号化 | 複数のサーバーで、一斉に実行する | アスクル、アサヒ(「一斉に実行され」) |
| 脅迫 | 身代金の要求を表示する。公開すると脅す | CISAなどのアドバイザリ(初期の要求額や支払いの指示を、侵害したネットワークに残さない例) |
Q. 表に出てくる、EDR、Active Directory、多要素認証とは?
A. EDRは、パソコンやサーバーの動きを監視して、不審な動作を検知するソフトです。Active Directoryは、社内のアカウントと権限を管理する仕組みで、ここの認証情報を奪われると、多くの機器を操作されます。多要素認証は、パスワードに加えて、別の確認を求める認証です。
Q. 攻撃や暗号化には、どのくらいの時間がかかるのか?
A. 暗号化そのものは数分から数時間ですが、侵入から暗号化や検知までは、数日から数週間かかった例があります。
| 区間 | かかる時間 | 根拠(詳細は注釈と補足資料) |
|---|---|---|
| 暗号化そのもの | 数分から数時間 | Splunkの検証(約10万ファイルで、最速5分50秒、10種類の中央値は約43分) |
| 侵入から暗号化・検知まで(滞留期間) | 数日から数週間 | 国内の精電舎電子工業は、侵入から暗号化まで14日(事例3)。Sophosの対応事例では、ランサムウェアの滞留期間の中央値が4日(海外。定義は同社) |
| 実行の時間帯 | 営業時間外が多い | Sophos(ランサムウェアの実行の83%。2024年) |
Q. 暗号化の前に気づくことは、なぜ重要なのか?
A. 暗号化が始まってからでは、対応できる時間が限られるためです。暗号化の前に、不審なログインや、管理者権限の使われ方、データの外部への送信に気づけるかどうかが、被害の大きさを左右します(本記事の補足)。夜間や休日の監視体制も、同じ理由で問われます。
復元できるのか
Q. 暗号化されたデータは、元に戻せるのか?
A. 場合によって答えが違います。次の4つに分けて考えると整理できます。
| 場合 | 答え | 根拠・実例 |
|---|---|---|
| バックアップが無事 | 戻せる。ただし、システムの再構築と確認に時間がかかる | アサヒ(バックアップから復旧したが、受注・出荷の再開まで約2か月) |
| バックアップも暗号化・削除された | 暗号化された環境からは戻しにくい。安全な環境を新しく作り直す | アスクル(新しい環境をゼロから構築)。警察庁「バックアップも一緒に暗号化される場合が多い」 |
| 復号ツールがある | 特定の種類・版・条件で、復号できる場合がある。確実ではない | 補足資料の表(Akira、LockBit、Black Basta、ESXiArgs) |
| 持ち出されたデータ | 復旧しても、戻らない。公開されるおそれが残る | アスクル(公開された)、精電舎電子工業(ADサーバー上のデータが転送された)、メディカ出版(おそれ) |
Q. バックアップがあれば、すぐに元に戻るのか?
A. バックアップが使えれば、暗号化されたファイルは戻せますが、すぐに通常の業務に戻るとは限りません。アサヒは、バックアップシステムを一時停止して健全性を保ち、安全が確認されたバックアップデータからシステムを復旧しました。それでも、受注・出荷の再開まで約2か月かかっています(事例2)。復旧では、バックアップに攻撃者が残したものが含まれていないかの確認や、システムの再構築が必要になります。
Q. バックアップも暗号化・削除されたら、どうなるのか?
A. 警察庁は、「バックアップも一緒に暗号化される場合が多い」と説明しています。アスクルは、ランサムウェア攻撃を想定したバックアップ環境を構築していなかったため、一部のバックアップも暗号化され、迅速な復旧が困難になったと公表しました。同社は、既存の環境を部分的に直すのではなく、安全が確認された新しい環境をゼロから構築しています(事例1)。海外の調査でも、被害組織の9割超が、攻撃者がバックアップの侵害を試みたと回答しています(注釈)。
Q. 復号ツールはあるのか?
A. 一部の種類には、公開されています。警察庁は、LockBit用のツールを独自に開発したと報告しています。ただし、対象は、特定の種類・版・条件に限られます。復号できたのは、暗号が破られたからではなく、鍵の作り方や使い方に弱点があった特定の版で、攻撃者は、公開後に暗号化を変えることがあります。確実に復号できるとは言えません。被害にあったときは、最寄りの警察署に相談してください(警察庁の案内)。ツールがあるかどうかも、相談で確認できます。ツールごとの対象と条件は、補足資料の表にまとめました。
Q. 持ち出されたデータは、戻るのか?
A. 暗号化を元に戻しても、持ち出されたデータは、攻撃者の手元に残ります。アスクルは、データの一部が「攻撃者により窃取され、公開(流出)された」と公表しています(事例1)。
Q. 身代金を払えば、元に戻るのか?
A. 英国のNCSCは、身代金を支払っても、データやコンピューターへのアクセスが回復する保証はないと説明しています。アスクルは、「攻撃者とは接触しておらず、身代金の支払いはもとより、いかなる交渉も行っておりません」と公表しています。本記事は、支払うべきかどうかの判断には踏み込みません。
4つの実例で見る、復旧の違い
公式発表のある国内の4件を、同じ項目で見ます。項目は、「いつ侵入され、いつ気づいたか」「侵入経路」「何が暗号化されたか」「脅迫・データの公開はあったか」「どう復旧したか」「暗号化の方式」の6つです。公式発表に書かれていない項目は、「記載なし」と書きました(なかったという意味ではありません)。件数や日付は、公表された時点のものです。
| 事例 | 入口 | バックアップ | 業務の再開まで | データの持ち出し |
|---|---|---|---|---|
| 事例1 アスクル | 多要素認証の例外だった委託先の管理者アカウント | 暗号化・削除された | Web注文の再開まで約1.5か月、主要ECの復旧まで約4か月 | 公開された |
| 事例2 アサヒ | グループ内拠点のネットワーク機器 | 健全に保たれ、復旧に使った | 受注・出荷の再開まで約2か月 | 流出(従業員の端末)。サーバー内は流出の可能性 |
| 事例3 精電舎電子工業 | VPN | 記載なし | 暗号化から約26日 | ADサーバー上のデータが転送された |
| 事例4 メディカ出版 | 正規のアカウント情報 | 記載なし | 4月8日現在でサービス再開済み(約26日以内)、刊行物の遅延解消まで約2か月 | 「確認」から「おそれ」へ変わった |
4件とも、暗号化の方式(どのランサムウェアで、どんな暗号か)は、公式発表に書かれていません。
事例1:アスクル(第13報、2025年12月12日。復旧は第12報・第17報・第18報)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| いつ侵入され、いつ気づいたか | 2025年10月19日にシステム障害が起き、ランサムウェア感染として公表した。初期侵入の日付は、第13報の本文に記載なし(報道には侵入が数か月前だったとするものがあるが、本記事は使わない) |
| 侵入経路 | 多要素認証を例外的に適用していなかった業務委託先の管理者アカウントのIDとパスワードが、何らかの方法で漏洩し、不正利用された。その後、EDRなどの対策ソフトを無効化し、複数のサーバー間を移動して、必要な権限を取得した。侵害が発生したデータセンターのサーバーには、EDRが導入されていなかったとも書かれている |
| 何が暗号化されたか | 複数のランサムウェアを複数のサーバーに展開し、ファイルの暗号化を一斉に行った。物流センターを管理運営する複数の物流システムが暗号化され、受注・出荷が停止した。同じデータセンター内のバックアップファイルも暗号化され、削除も同時に行われた |
| 脅迫・データの公開 | データの一部が窃取され、公開(流出)された(事業所向けサービスの顧客情報約59万件など)。身代金は「攻撃者とは接触しておらず、身代金の支払いはもとより、いかなる交渉も行っておりません」。脅迫の内容は記載なし |
| どう復旧したか | 既存の環境を部分的に修復せず、安全が確認された新しい環境をゼロから構築した。12月3日にWebでの注文を再開(第12報)、2026年1月20日にLOHACOの注文を再開し21日に出荷を再開(第17報)、2月13日に主要なECサービス機能が障害前の水準まで復旧(第18報) |
| 暗号化の方式 | 記載なし。「複数種のランサムウェアが使用された」とのみ書かれ、名称も書かれていない。その中には、当時のEDRのシグネチャ(検知のための定義)では検知が難しいものも含まれていた |
ここから分かること
バックアップが暗号化・削除された場合、暗号化された環境を直すのではなく、新しい環境を作り直す選択が、公式に書かれています。同社は、ランサムウェア攻撃を想定したバックアップ環境を構築していなかったと説明しています。入口は、多要素認証の例外になっていた委託先のアカウントでした。
事例2:アサヒグループホールディングス(調査結果、2025年11月27日。再発防止策、2026年2月18日)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| いつ侵入され、いつ気づいたか | 2025年9月29日の午前7時ごろに障害が起き、調査で暗号化されたファイルを確認した。同日午前11時ごろ、ネットワークを遮断し、データセンターを隔離した。侵入の日付は、確認した公式文書に記載なし |
| 侵入経路 | グループ内の拠点にあるネットワーク機器を経由して、データセンターのネットワークに侵入された。パスワードの脆弱性をついて管理者権限を奪取し、そのアカウントでネットワーク内部を探索した。機器の種類は非公表(再発防止策に「リモートアクセスVPN装置の全面廃止」はあるが、入口がVPNだったとは明言されていない) |
| 何が暗号化されたか | 「ネットワークに接続する範囲で起動中の複数のサーバーや一部のパソコン端末のデータ」。ランサムウエアが一斉に実行された(公式の表記は「ランサムウエア」) |
| 脅迫・データの公開 | 従業員に貸与しているパソコン端末の一部のデータが流出した。サーバー内の個人情報は、流出の可能性があるが、インターネット上に公開された事実は確認されていない(調査結果の時点)。個人情報の件数は続報で増えている。身代金・脅迫は、確認した公式文書に記載なし |
| どう復旧したか | バックアップデータの健全性を保つため、バックアップシステムを一時停止し、安全が確認されたバックアップデータからシステムを復旧した。健全性が保証されたシステムから、段階的に再開した。受注・出荷は、アサヒビールとアサヒ飲料がEOS(電子受発注システム)による受注を12月3日から、アサヒグループ食品が12月2日から再開した(再発防止策)。物流業務全体は、2026年2月までに正常化した。一部の終売品を除く全商品の出荷再開は、2026年4月7日時点と報じられている(LOGISTICS TODAY。公式の発表は確認できていない) |
| 暗号化の方式 | 記載なし |
ここから分かること
バックアップが健全に保たれていたことで、データは戻せましたが、受注・出荷の再開まで約2か月かかりました。バックアップがあれば、すぐに通常の業務に戻る、とは言えません。攻撃者の名前は、リークサイト上で犯行を主張したグループの名前が海外メディアで報じられていますが、アサヒが認めた記述はなく、本記事では扱いません。
事例3:精電舎電子工業(最終報、2026年7月21日)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| いつ侵入され、いつ気づいたか | 2026年4月8日に、第三者がVPNから社内ネットワークに侵入した。4月22日に、複数の機器にログインして暗号化を実施した(侵入から14日後)。同日午前7時50分に、マルウェアによる不正アクセスを確認し、直ちに全社ネットワークを遮断した。調査の結果、原因はランサムウェア攻撃と確認された |
| 侵入経路 | VPNから侵入した。その後、Active Directoryサーバーにログインされ、社員の認証情報が取得されたと思われる、と説明されている。認証情報の入手経路は記載なし |
| 何が暗号化されたか | サーバーのほとんどと、パソコン複数台 |
| 脅迫・データの公開 | ADサーバー上のデータが、外部へ転送されたと判断している。その他の機器は、暗号化のみで、データが社外へ転送された形跡はない。顧客・取引先から受領している情報が社外へ転送された形跡もない。ダークウェブへの掲載は、現時点では見つかっていない。身代金・脅迫・攻撃者名・犯行声明は記載なし |
| どう復旧したか | 基幹システムは、暫定システムを復旧し、5月18日から、見積、受発注、生産、出荷を再開した(暗号化から約26日)。バックアップは記載なし |
| 暗号化の方式 | 記載なし |
ここから分かること
公式発表に、侵入から暗号化までの日付が書かれる例は多くありません。この事例では、侵入から暗号化までの14日間に、認証情報が取得され、データが転送されています。これは、暗号化の前の期間で、検知できたはずだ、という評価ではなく、本記事の補足です。復旧は、元の環境を戻すのではなく、暫定システムで業務を再開する形でした。
事例4:メディカ出版(第1報2026年3月17日、最終報2026年5月13日)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| いつ侵入され、いつ気づいたか | 2026年3月13日未明に、システム障害を検知した。影響を受けたサーバーを隔離した。侵入の日付は記載なし |
| 侵入経路 | 正規のアカウント情報を使って、社内ネットワークに侵入された。認証情報の漏えい経路は、特定に至っていない |
| 何が暗号化されたか | 主要システムが稼働せず、受注・発送と問い合わせ窓口が停止した(第1報)。最終報では、ファイルの暗号化などの被害が書かれている |
| 脅迫・データの公開 | 第1報(3月17日)は、個人情報などの一部が「外部へ漏えいしたことが確認されました」と書いた。最終報(5月13日)は、「持ち出されたことを直接示す確定的な証拠は確認されておりません」としたうえで、可能性を完全に否定できないため「漏えいのおそれがある」ものとして扱うと書いた。件数は、第3報で「77.2万件」、最終報で「64.1万人」(同一人物の重複を含む可能性がある)。身代金・脅迫は記載なし |
| どう復旧したか | 影響を受けたサーバーを隔離し、安全が確認できた端末から順次復旧した(第2報)。第3報は、4月8日現在、安全を確認したうえで、受注およびサービス提供を再開したと書いた。5月19日に、定期刊行物の刊行の遅延が解消した。バックアップと復旧の手順は記載なし |
| 暗号化の方式 | 記載なし |
ここから分かること
公表文は、続報で変わります。この事例では、データの持ち出しについて、「確認」から「おそれ」へ、表現が変わりました。変わった理由は書かれていないので、本記事では推測しません。ニュースを読むときは、どの時点の公表なのか、件数の単位が何なのか(件数か、人数か)を、確認する必要があります。
企業が確認したいこと
4つの実例と、ここまでの仕組みから、自社で確認できることを4つにまとめます。
- バックアップが、攻撃者の手が届かない場所にあるか。そして、戻せるか。(事例1、2)攻撃者は、バックアップも削除・暗号化しようとします。CISAのガイドは、オフラインの(ネットワークから切り離した)暗号化されたバックアップを維持することと、バックアップの手順を定期的に試すことを推奨しています。取っているだけでなく、実際に戻せるか、戻すのにどのくらい時間がかかるかを、試しておく必要があります。事例2のように、戻せても、再開まで約2か月かかる場合があります。
- 入口を減らす。(事例1、3)事例1は多要素認証の例外になっていた委託先の管理者アカウント、事例3はVPNが入口でした。VPNなどの外部から接続できる機器の認証、管理者アカウントの多要素認証に、例外がないかを確認します。
- 暗号化の前に気づける体制か。(事例3)暗号化は、侵入の数日〜数週間後に、営業時間外に実行されることが多いと報告されています。夜間・休日の監視と、EDRの警告への対応の体制が、確認の対象になります。
- データが持ち出されたことを前提に、連絡と公表の準備があるか。(事例4)暗号化を元に戻せても、持ち出されたデータは戻りません。被害にあったときは、最寄りの警察署に相談します。個人情報が漏えいした場合は、個人情報保護委員会への報告と、本人への通知が必要になります。公表文は、続報で変わりうるため、調査の進み方に合わせた更新の準備も必要です。
調査の方法も、事前に決めておくと動きやすくなります。たとえば、ネットワークを遮断する判断、外部の専門家(フォレンジック調査の事業者)への依頼先、警察への連絡先です。
ランサムウェアのニュースを読むとき
次に、ランサムウェア被害のニュースを見たときは、4つの点を確認すると、何が起きたのかをつかみやすくなります。何が暗号化されたのか。バックアップは使えたのか。データは持ち出されたのか(確認されたのか、おそれなのか)。復旧は、いつ、どこまで進んだのか。そして、公表文が書いていないことも、情報として読むことです。書かれていないことは、なかったこととは違いますが、何が確認されていないのかを示しています。
注釈
- 出典の種類: 本記事は、性質の違う3種類の出典を分けて扱っています。(1) 公的機関の文書(警察庁、米国のCISA〔サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁〕とFBIなどの共同アドバイザリ、英国のNCSC〔国家サイバーセキュリティセンター〕)。(2) 被害を受けた組織の公式発表(4件の実例は、すべてこれにもとづきます)。(3) セキュリティ企業・研究者の解析(特定のランサムウェアの特定の版を調べた結果です。本文では「○○社の解析では」と、対象を限定して書きました)。
- 説明の範囲: 暗号化の仕組みは、ランサムウェアの種類によって違います。本記事が説明するのは、複数の資料に共通して現れる一般的な構造と、種類ごとの違いの例で、すべての種類に当てはまる説明ではありません。比喩は使わず、実際のファイルと手順で説明しました。公式が書いていることと、本記事の補足は分けて記しています。被害を受けた組織への評価や、身代金を支払うべきかどうかの判断には踏み込みません。
- ファイルの拡張子と身代金メモ: 暗号化されたファイルは、ソフトで開こうとしても開けません。公的機関のアドバイザリによると、Akiraは暗号化したファイルに「.akira」、Black Bastaは「.basta」などの拡張子を付けます。暗号化の後に、身代金の要求と連絡方法が書かれたテキストファイルが置かれ、セキュリティ企業の解析(ContiとLockBit 3.0)では、これをフォルダごとに置く動作が確認されています。
- 所要時間の数字: Splunkの検証(2022年3月に公表)は、10種類のランサムウェアを、約10万ファイル(約54GB)が入った検証環境で実行した結果です。実際の組織のファイルの数や構成とは違います。Sophosの「2025 Active Adversary Report」(2024年の413件)の中央値4日は、同社のインシデント対応の案件を対象にした数字で、国内の事例とは母集団が違います。
- バックアップの侵害の調査: Sophosが2024年初頭に実施したアンケート(2,974人。ベンダーの調査で、回答は自己申告)では、ランサムウェアの被害にあった組織の94%が、攻撃者がバックアップの侵害を試みたと回答し、そのうち57%は成功したとしています。
- 出典の区別: 暗号方式や暗号化の対象の説明のうち、公的機関の文書(CISA、FBI等の共同アドバイザリ AA24-109A、AA24-131A、AA25-203A、AA23-075A、AA23-061A、CISAのガイド、NCSC、警察庁)の記述と、セキュリティ企業・研究者の解析(Kudelski Security、Trend Micro、CrowdStrike、VMware、SentinelOne、Splunk、Sophos、Avast、SR Labs)の記述は、本文で分けて書きました。後者は、特定の検体・版の解析です。
- 実例の記述: 4件の実例は、各組織の公式発表にもとづきます。公式が書いていないことは「書かれていません」と書き、報道やリークサイトの主張は、本文の事実として扱っていません。攻撃者の名前は、公式の記述ではなく、犯人側の主張や報道に由来するものが多いため、扱っていません。
- 台帳の数字: この記事では、事例の台帳の件数や割合は使っていません。実例の選定は、公式発表が「ランサムウェア」と明記しているものを、復旧の違いが分かるように選びました。選んだ4件が、国内の被害の多数派を代表しているとは限りません。
- 統計の読み方: 警察庁の割合は、回答した組織のうちの割合で、回答数は公表された本文から読み取れません。Sophosの数字は、ベンダーが実施したアンケートや、同社の対応事例にもとづき、国内の傾向を表すものではありません。
- 本記事で書かなかったこと: 鍵を導く計算、検出を避ける方法、復号ツールの使い方など、攻撃や復号の手順になる内容は書いていません。
補足資料
暗号方式・暗号化の範囲の比較(公的機関のアドバイザリの記述)
| 種類 | 暗号方式 | 暗号化の範囲・対象 | 出典 |
|---|---|---|---|
| Akira | ChaCha20とRSA | ファイルの種類と大きさで、全体または一部。Windowsでは、ボリュームシャドウコピーを削除。ESXi向けのLinux版がある | AA24-109A(2024年4月18日公開、2025年11月13日更新) |
| Black Basta | ChaCha20とRSA-4096 | ファイルを暗号化し、拡張子「.basta」などを付ける。暗号化の前に、ウイルス対策ソフトを停止し、ボリュームシャドウコピーを削除 | AA24-131A(2024年5月10日公開、2024年11月8日更新) |
| Interlock | AESとRSA | 仮想マシンを暗号化し、ホスト、ワークステーション、物理サーバーには影響しない例がある | AA25-203A(2025年7月22日) |
| LockBit 3.0 | 記載なし | ローカルとリモートの機器のデータを暗号化し、OSの中核の機能に関するファイルは除く。ボリュームシャドウコピーを削除 | AA23-075A(2023年3月) |
| Royal(後継とされるBlackSuitを含む) | 本文には明記なし(検知用のルールの注記に、AESの鍵を暗号化するRSAの鍵の記述がある) | ファイルのうち、暗号化する割合を選べる(BlackSuitの記述)。ボリュームシャドウコピーを削除 | AA23-061A(2023年に公開、2024年に更新) |
| ESXiArgs | 記載なし | ESXiサーバー上の仮想マシンの設定ファイルを暗号化し、ディスクの実体(flatファイル)は暗号化しない | CISA(2023年2月) |
アドバイザリが方式を書いていない種類は、「記載なし」としています。他の資料で方式が示されている場合があります(たとえば、VMwareの解析では、LockBit 3.0がファイルをSalsa20で暗号化するとされています)。
復号ツール・回復の方法(一次情報の記述の範囲)
| 対象 | 提供者 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| Akira | Avast(現Gen)、2023年6月 | 2023年のAkira。元のファイルと、暗号化されたファイルの組が必要。2017年の別のAkiraには使えない |
| LockBit | 警察庁(サイバー特別捜査隊)。令和5年12月にユーロポールに提供 | 警察庁が独自に開発したと報告している。対象の版は、本記事では確認していない。国内の被害は、最寄りの警察署に相談 |
| Black Basta | SR Labs。2023年12月の発表 | 2022年11月〜2023年12月の検体が対象。2023年12月以降は、暗号化が変更され、復号できない(同社の記述)。5,000バイト未満のファイルは復元できない |
| Hive | KISA(韓国インターネット振興院)、2022年 | Hiveのv1〜v4 |
| ESXiArgs | CISA、2023年 | 暗号化されない実体のファイルから、設定ファイルを再作成する。保証はない。使用前に、システムへの影響を理解する必要がある |
共通して言えるのは、復号ツールは、特定の種類・版・条件に対するものだということです。使う前に、マルウェアを除去する必要があります。復号ツールの有無は、No More Ransom(nomoreransom.org)や警察で確認できます。
暗号化にかかる時間の詳細
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 暗号化の所要時間 | 約10万ファイル(約54GB)の検証環境で、種類ごとの中央値は、LockBitが5分50秒、Babukが6分34秒、Contiが1時間弱、最も遅い種類は2時間近く。10種類全体の中央値は42分52秒 | Splunk(2022年3月に公表) |
| 持ち出しまでの時間 | 初期侵入から約2時間強の例 | AA24-109A |
分かっていないこと
- 国内の被害で、実際にどの暗号方式が使われているか。公式発表には、書かれていません。
- 復号ツールで、被害を回復できた割合。警察庁の報告書には、ツールを開発した旨の記述はありますが、実績の件数は見つかりませんでした。
- 侵入から暗号化までの日数の、国内の分布。日付を公表している事案は少なく、2〜3件では傾向を言えません。
- バックアップの有無と、復旧の早さの関係。公式発表にバックアップが書かれていない事案が多く、因果は言えません。
参考
- Integral Security Report トップ
- 国内の4件の事例: アスクル、アサヒグループホールディングス、精電舎電子工業、メディカ出版
- 公式発表(事例): アスクル 第13報、アスクル 第12報、アスクル 第17報、アスクル 第18報、アサヒ 第2報、アサヒ 調査結果、アサヒ 再発防止策、精電舎電子工業 最終報、メディカ出版 第1報、メディカ出版 第3報、メディカ出版 最終報、メディカ出版 定期刊行物遅延解消
- 公的機関: CISA #StopRansomware Guide、AA24-109A(Akira)、警察庁 ランサムウェア対策、警察庁 サイバー空間をめぐる脅威の情勢等(令和7年:13〜16頁、令和8年上半期:9〜11頁のランサムウェアの節)、NCSC ランサムウェア、No More Ransom
- セキュリティ企業・研究者: Kudelski Security「Dissecting and detecting Babuk ransomware cryptography」、Splunk(2022年の暗号化速度の検証)、Sophos「The Impact Of Compromised Backups On Ransomware Outcomes」「Active Adversary Report 2025」、SR Labs(Black Basta Buster)、Avast(Akira復号ツール)