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2026-d-m-rext-holdings小売・EC最終確認 2026-10-14 17:47

REXT Holdings連結子会社D&MへのVPN経由ランサムウェア攻撃(取引先・顧客の個人情報633件が流出の可能性)

公表日

株式会社D&M(REXT Holdings株式会社)
調査中ランサムウェア不正アクセス

REXT Holdingsの子会社D&Mのサーバーがランサムウェア会社のパソコンやサーバーのデータを勝手に暗号化(鍵をかけて読めない状態に)し、「元に戻してほしければお金を払え」と要求するマルウェアです。データが使えなくなるため、受注・出荷・診療などの業務そのものが何日も止まることがあります。に感染し、取引先・顧客の氏名や住所などが最大633件、流出した可能性が高いとされています。

対象者は?

2024年8月1日から2026年6月1日までにD&MにFAXで受注した、取引先・顧客の氏名・住所・電話番号等が対象です。最大633件(流出した可能性が高いとされる件数で、確定件数は示されていません)。クレジットカード情報や銀行口座などの財産的情報は、確認されていません。

対象かどうかの確認は、D&Mセキュリティ事務局への問い合わせが案内されています。

いますぐできること

  • D&MとFAXで取引した覚えがある場合は、D&Mセキュリティ事務局に問い合わせる。
  • 身に覚えのないメール、電話、郵便物が来ても、記載のリンクや番号には応じず、いったん確認する。
  • クレジットカードや口座の明細を、念のため確認する(財産的情報の流出は確認されていません)。

何が起きたのか

2026年6月1日、D&MでFAXデータを保存していたファイル共有サーバーが、ランサムウェア会社のパソコンやサーバーのデータを勝手に暗号化(鍵をかけて読めない状態に)し、「元に戻してほしければお金を払え」と要求するマルウェアです。データが使えなくなるため、受注・出荷・診療などの業務そのものが何日も止まることがあります。に感染していることが分かりました。調査で、第三者がVPN機器を通じてサーバーに入り込んだことが判明したとされています。D&Mは同日、安全を確認したうえで通常業務を再開しました。6月12日にREXT HoldingsとD&Mが公表しました。サーバーには約2年分のFAX受注データが保存されており、取引先・顧客の氏名、住所、電話番号などが流出した可能性が高いとされています。

なぜ起きたのか・なぜ広がったのか

報道では、FAX受注データが長期間PDFでファイル共有サーバーに保存されていたことが背景にあるとされています。VPN機器の製品名や、入り込まれた具体的な方法は、まだ発表されていません。

いまの状況2026-09-02 時点続報待ち

サーバーはネットワークから切り離され、VPN機器の対策は完了したと発表されています。個人情報保護委員会等への届出・報告は順次進められています。二次被害は確認されていません。9月にはRansomHouseというグループがREXT Holdingsへの攻撃を主張しましたが、6月のD&M事案との関係は公式には確認されていません。補償や再発防止策の詳細は、まだ発表されていません。

企業として考えたいこと

自社のVPN機器とFAX・受注データの保存場所を、誰が管理していて、どれだけの期間のデータが残っているか、すぐに答えられますか。

技術的な要約

REXT Holdingsの連結子会社である株式会社D&Mで、FAXデータ保存用のファイル共有サーバーがVPN機器経由の第三者による不正アクセスを受け、ランサムウェアに感染した。感染は2026年6月1日に発覚し、同年6月12日に公表された。2024年8月1日から2026年6月1日までのFAX受注データ(PDF)に含まれる取引先・顧客の氏名・住所・電話番号等633件が流出した可能性が高いとされる。クレジットカード情報や銀行口座等の財産的情報は確認されておらず、二次被害も未確認である。D&Mは発覚当日に通常業務を再開し、サーバーを切り離して個人情報保護委員会等へ順次届出・報告を進めている。

公開情報が限られている点について
渡された出典は報道4件のみで、被害組織の公式発表の原文は含まれない。公式の各報(続報)や、timeline・sourcesの最低量(8件以上)、侵入日、脆弱性の詳細は公開情報の不足により満たせない。
侵入
—
被害発生
—
検知
2026-06-01
第1報公表
2026-06-12
最新続報
2026-06-12
侵入 → 検知
—
侵入日が非公表
検知 → 公表
11日
データ(上限)
633件
確定 —
波及先
—

攻撃の分類

侵入口
VPN/境界機器公表で確認
公式発表では「第三者がVPN機器を経由してD&Mのサーバーに不正アクセスした」と判明。VPN機器の製品名・脆弱性・認証情報の悪用の有無は facts に記載がない。
脆弱性
判明している脆弱性はありません
攻撃者
特定・主張なし
ATT&CK

影響

業務停止
なし 発覚当日に安全を確認の上で通常業務を再開。日常業務への支障は軽微とされる。
期間:発覚当日(2026-06-01)に再開
データ
おそれ上限 633確定 —件
氏名住所電話取引先情報
2024年8月1日から2026年6月1日までの約2年分のFAX受注データ(PDF)に含まれる取引先・顧客の氏名・住所・電話番号等。流出の可能性が高いとされ、確定件数は示されていない。クレジットカード情報・銀行口座等の財産的情報は確認されていない。
波及先
—
金銭影響
—
サプライチェーン
D&MはREXT Holdingsの連結子会社。委託先・取引先経由の侵入ではなく、子会社自身のサーバーが被害を受けた。

時系列

  1. 2024-08-01
    流出可能性のあるFAX受注データの保存期間の開始日(この日以降に受信したデータがサーバーに保存)。12
  2. 2026-06-01
    FAXデータ保存用ファイル共有サーバーのランサムウェア感染が発覚。同日、安全を確認の上で通常業務を再開。123
  3. 2026-06-12
    REXT Holdings/D&Mが、VPN機器経由の不正アクセスによるランサムウェア感染と個人情報流出の可能性を公表。123
  4. 2026-06-12
    調査の結果、第三者がVPN機器を経由してD&Mのサーバーに不正アクセスしたことが判明したと発表。12
  5. 2026-06-12
    該当ファイルサーバーをネットワークから切り離し済み、VPN機器のセキュリティ対策は完了。個人情報保護委員会等への届出・報告を順次実施中と発表。1
  6. 2026-06-17
    セキュリティ対策LabがD&M事案を報道。1
  7. 2026-06-25
    ScanNetSecurityが、約2年分のFAX受注データが外部流出した可能性があると報道。3
  8. 2026-08-09
    子会社REXT株式会社の一部社内ネットワークシステムでランサムウェアによる不正アクセス被害を確認(D&M事案とは別の事案。同一の攻撃者・侵入経路かは未確認)。24
  9. 2026-08-10
    REXT Holdingsが、REXT株式会社のランサムウェア被害を公表。WonderGOO等で休業やサービス制限が発生。24
  10. 2026-09-01
    セキュリティ対策Labが、RansomHouseがREXT Holdingsをリークサイトに掲載し攻撃を主張していることを確認。6月のD&M事案への関与は公式に確認されていない。2

技術解説

公表された事案の経過 事実

REXT Holdingsは2026年6月12日、連結子会社D&Mのファイル共有サーバーが第三者によるVPN機器経由の不正アクセスを受け、ランサムウェアに感染したと発表した。感染の発覚は6月1日である。不正アクセスを受けたのは、D&MがFAXデータの保存に使っていたファイル共有サーバーで、2024年8月1日から2026年6月1日までに受信したFAX受注データ(PDF)が保存されていた。調査の結果、第三者がVPN機器を経由してサーバーへ不正アクセスしたことが判明したとされる。VPN機器の製品名や脆弱性の有無については、渡された情報に記載がない。

流出の可能性がある情報と業務への影響 事実

流出した可能性が高いとされるのは、約2年分のFAX受注データ(PDF)に含まれる取引先・顧客の氏名、住所、電話番号等で、対象件数は633件と説明されている。これは「可能性が高い」とされる件数であり、流出が確定した件数は示されていない。クレジットカード情報や銀行口座等の財産的情報は現時点では確認されておらず、二次被害も未確認である。ただし、なりすましメール・不審な電話・郵便物等が発生する可能性があるとされる。D&Mは発覚当日の6月1日に安全を確認したうえで通常業務を再開し、日常業務への支障は軽微とされる。

封じ込め・届出と別事案の位置づけ 事実

対応として、該当ファイルサーバーはネットワークから切り離し済みで、VPN機器のセキュリティ対策は完了しているとされる。個人情報保護委員会等への届出・報告は順次実施中で、監視体制の強化と再発防止の徹底が表明されている。問い合わせ先はD&Mセキュリティ事務局である。なお、8月9日にはREXT株式会社でも別のランサムウェア被害が確認され、WonderGOOなどで休業やサービス制限が発生した。6月のD&M事案と8月の攻撃が、同一の攻撃者や侵入経路によるものかは確認されていない。

データの長期保存という構造(解釈) 解釈

報道では、FAX受注データが長期間PDF形式でファイル共有サーバーに保存されていたことが被害の背景にあるとされる。ここからは解釈である。受注業務の控えとして古いデータが残り続けると、侵入された場合の対象期間が約2年分に及び、個人情報の件数も積み上がる。一方、発覚当日に通常業務を再開できたことは、このサーバーが中核業務と比較的切り離されていた可能性を示唆する。ただし、ネットワーク構成は渡された情報で確認できず、推測にとどまる。公表文が画像ファイルで出されている点は、検索や引用のしやすさの面で、情報の伝わり方に影響しうる。

RansomHouseの主張の扱い(解釈) 解釈

2026年9月1日、セキュリティ対策Labは、RansomHouseがREXT Holdingsをリークサイトに掲載し攻撃を主張していることを独自に確認した。ただし、6月のD&M事案への関与を示す公式情報はなく、8月の事案との関連も未確認である。ここからは解釈である。攻撃者の主張は、被害組織の公表と異なる範囲や時期を指す場合があるため、現時点でD&M事案の攻撃者や件数の根拠にはできない。主張の対象が持株会社名で掲載されていることも、どの子会社・どの事案を指すのかを切り分けにくくしている。今後の公式続報での整理が待たれる。

対応

封じ込め
該当ファイルサーバーをネットワークから切り離し、VPN機器のセキュリティ対策を完了。発覚当日に安全を確認の上で通常業務を再開した。監視体制の強化と再発防止の徹底を表明している。
公表の仕方
2026年6月12日に発覚(6月1日)の約11日後に公表。問い合わせ先は株式会社D&M セキュリティ事務局。発表は画像ファイルで公開されている。
当局対応
  • 個人情報保護委員会(届出・報告を順次実施中)

教訓と対策

教訓具体的な対策
VPN機器は外部から到達できる入口であり、侵入経路として狙われる。製品・バージョン・認証方式を常に把握しておく必要がある。VPN機器の資産台帳(製品名・ファームウェア版数・公開状況)を作り、ベンダーの脆弱性情報を購読する。パッチ適用の期限を定め、多要素認証と接続元IP制限を有効にし、VPNの認証ログを集中監視に送る。
業務で受け取ったFAXデータが、長期間ファイルサーバーに残っていた。保存期間が長いほど、流出の対象は広がる。FAX受信データの保持期間を業務上必要な期間に定め、期限を過ぎたPDFは自動削除またはアーカイブ(暗号化・アクセス制限付き)に移す。ファイルサーバー上の個人情報を含むフォルダを定期的に棚卸しする。
業務用サーバーが侵害されても、他システムへ広がらないようにしておくと、被害を小さくできる。VPN接続後に到達できるセグメントを最小限に絞り、FAX・ファイル共有用サーバーを専用セグメントに分ける。サーバー間のSMBなどの通信はFWで制限し、管理者権限の資格情報は共用しない。
グループ内の子会社で別々にランサムウェア被害が起きうる。グループ全体で共通の対策が必要になる。子会社を含む全拠点のVPN機器と外部公開資産を一元的に棚卸しし、共通の最低基準(多要素認証、パッチ期限、ログ保管)を設ける。1社の侵害時に他社へ展開できるよう、IOCの共有手順とグループ内の連絡経路を決めておく。
ランサムウェアの復旧と調査のため、バックアップとログが使える状態であることが重要になる。ファイルサーバーのバックアップをオフライン、または書き込み不可(イミュータブル)の媒体に取り、復旧手順を定期的に試験する。VPNとサーバーのログを、侵害されにくい別の場所に90日以上保存する。

自組織などでの確認項目

  1. 自組織のVPN機器は、製品名・バージョン・公開範囲を一覧にできていますか。最新の脆弱性情報を誰が確認していますか。
  2. FAXや受注票など、個人情報を含む業務データの保存期間は決まっていますか。期限を過ぎたデータは実際に削除されていますか。
  3. VPNで接続した利用者が、ファイルサーバー以外のどのシステムまで到達できるか、確認したことがありますか。
  4. グループ会社や子会社で、1社が侵害された場合に、他社へ連絡・遮断する手順は決まっていますか。

未解明点

  • VPN機器の製品名と、悪用された脆弱性または認証情報の有無は公表されていない。
  • 流出が確定した件数と、実際に外部へ持ち出されたデータの範囲は示されていない。
  • 侵入日と、発覚(6月1日)までの滞在期間は公表されていない。
  • 6月のD&M事案、8月のREXT株式会社の事案、RansomHouseの主張の関係は公式に確認されていない。

出典

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